4月1日の債券市場見通し=軟調な展開か

債券

2021/4/1 8:34

予想レンジ:債券先物中心限月(21年6月限)151.20円-151.40円、長期国債利回り0.075%-0.090%

 4月1日の債券市場は軟調な展開か。

 前日の米国債は下落。米政府が2兆ドル規模の経済対策を発表したことや経済指標の伸びなど、経済の先行きに対する楽観的な見方が強まった。

 国内市場では、先物・夜間取引が下落して安値引け。日銀が前日夕刻に公表したオペ紙(長期国債買い入れの月間予定)の影響が出た。「4月も日銀オペ・国債入札・日銀金融政策決定会合が揃って行われない営業日は7日と、3月と並び日程事前公表開始後の最多日数が維持された。日銀が金利の『変動促進』より『低位安定』を優先するとの見方が徐々に強まっていただけに、『変動促進』に軸足があるようにみえる前日のオペ紙はサプライズと受け止められた」(銀行系証券)との見方。

 財務省が実施する10年国債入札は、不安定な値動きのなかで迎える入札となるが、波乱の落札結果になれば終盤まで売り優勢の展開が続きそうだ。朝方に公表される日銀短観を受けて、日経平均株価の動きにも左右されそうだが、円債は売りが先行する見込み。

提供:モーニングスター社

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