<米国株情報>J&J、ワクチン製造でボルチモア工場を独占使用へ―生産遅れ挽回目指す

株式

2021/4/6 10:16

 米政府は、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>が新型コロナウイルスのワクチン製造で、メリーランド州ボルチモアにあるバイオ医薬品大手エマージェント・バイオソリューションズの工場を独占的に使用できることを認めたもようだ。経済情報専門サイトのマーケットウォッチなどが4日、保健福祉省筋の話として伝えた。

 同工場での抜き打ち検査でJ&J製ワクチンの原料に品質上の問題が見つかり、一時操業を停止したことで、米政府が予定している1億回分のワクチンの供給が5月末までとする計画に間に合わない恐れが生じたため。

 今後、J&Jは同工場の生産管理の全般にわたって責任を負い、品質管理などの専門技術者の増員や事故再発防止の観点から新しい指導体制を構築する。

 この工場では、英製薬大手アストラゼネカにもワクチン原料も供給することになっていたが、今回の政府決定を受け、アストラゼネカは別の工場を探さなければならなくなった。現在、アストラゼネカは米国内でのワクチンの緊急使用許可の申請を行っているが、審査資料の不備問題により許可が遅れている。ただ、米政府はアストラゼネカ製のワクチンを使わない方針で、今後はメキシコやカナダとの合意に基づいて、米国内の工場で生産された約400万回分のアストラゼネカ製ワクチンがメキシコとカナダに供給される予定だ。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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