<新興国eye>前週のインド株、新型コロナ感染再拡大やワクチン供給不足懸念で反落=BRICs市況
2021/4/12 9:44
前週(5-9日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の9日終値は前日比0.31%安の4万9591.32、週間ベースでも1日終値比0.88%安となり、反落した。
週明け5日の指数は大きく反落して始まった。新型コロナの1日当たり新規感染者数が10万人を突破し、感染が再拡大する中、インド西部のマハラシトラ州政府がロックダウン(都市封鎖)を再導入したことで景気回復懸念が強まり、売り優勢となった。
6日は小反発し、8日まで3日続伸した。
6日は、政府が新型コロナワクチンの供給を加速させる方針を発表し、買い戻しが入った。
7日は、IMF(国際通貨基金)が最新の世界経済見通しで、インドの21年度GDP(国内総生産)を前回から上方修正したことが好感された。
8日は、前日のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録で、米国が金融緩和を長期にわたり維持するとの観測が広がり、インドなど新興国からの資金流出懸念が後退したことが買い材料となった。
週末9日は反落した。1日当たり新規感染者数が過去最高(8日時点で約13万2000人)を更新し、ワクチン供給が遅れるとの観測報道が出たことから、売り優勢となった。
今週(12-16日)のインド市場は、新型コロナ感染拡大や変異ウイルス、ワクチン接種の動向、世界経済、特に米・中・欧の動向、米中関係、米長期金利の動向、原油価格の動向、インド国内の景気動向や金融緩和期待、主要企業の四半期決算などが注目される。主な経済指標の発表予定は12日の3月CPI(消費者物価指数)と2月鉱工業生産、14日の3月WPI(卸売物価指数)、15日の3月貿易収支など。14日は「ババサヘーブ・アンペーディカル博士誕生日」の祝日で休場となる。
<関連銘柄>
上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、
インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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