工作機械株に買い先行、3月受注2年ぶり高水準、ツガミは前年比2.6倍に

株式

2021/4/13 9:16

 ツガミ<6101.T>や牧野フライス製作所<6135.T>など工作機械関連株の一角に買いが先行している。前日12日に日本工作機械工業会が発表した3月の総受注額(速報値)は、前年同月比65.0%増の1278億円に拡大。2年ぶりの高水準となった。

 半導体製造装置などIT分野の設備投資や自動車向けなどに、工作機械の需要が強い状況が続いている。3月は外需が前年同月比2倍の872億円に増え、内需も406億円(前年同月比18.7%増)と2年4カ月ぶりにプラスに転じた。

 個別では、小型工作機械のツガミが3月の受注額が前年同月比で2.6倍に膨らみ、単月で100億円超に達した。同社の中国工場はフル操業の状況。主力の中国市場のほか、欧州や米国向けも上向いている。株価はこの日、前日比3.0%高の1764円まで買われた。

 このほか、牧野フライスは前日比4.7%高の4475円まで上昇。ファナック<6954.T>も反発した。工作機械や半導体製造装置に使う「ボールねじ」を手掛ける黒田精工<7726.T>にも買いが先行している。

提供:モーニングスター社

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