<米国株情報>エヌビディアがCPU市場に参入―インテルやAMDに挑む

株式

2021/4/14 10:21

 グラフィック・プロセッサ(GPU)大手のエヌビディア<NVDA>がCPU(中央演算処理装置)市場に参入する。12日に「GTCデベロッパー・カンファレンス」を開き、同社初のデータセンター向けCPU「グレース(Grace)」を発表した。

 グレースはサーバー向け半導体の設計に関する知的所有権を提供する英ARMホールディングスのアーキテクチャを採用している。AI(人工知能)タスクやシミュレーションの環境構築や計算、分析・解析、規模拡大などの複雑な作業に対応するハイ・パフォーマンス・コンピューティング(高性能計算、HPC)に使われる高速サーバーの10倍の性能を引き出せるという。

 12日の株式市場では、エヌビディアの株価が急伸した一方、CPU市場におけるシェア争いが激化するとして、インテル<INTC>やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>の株価は大きく下落した。翌13日もエヌビディアは上昇。AMDは反発したが、インテルは上値が重かった。

 また、エヌビディアは22年1月期第1四半期(21年2-4月)の売上高が53億ドルを超える見通しを明らかにした。従来予想は51億9000万-54億1000万ドル(中心値は53億ドル)、市場予想は53億2000万ドルとなっている。

 3月から市場投入した暗号資産(仮想通貨)のマインニング(採掘)向けGPUの売上高も従来予想の約5000万ドルから1億5000万ドルに引き上げている。同社のGPUは暗号資産のブロック(取引単位)をコンピューターによって高速で生成(採掘)するマインニング作業にとって不可欠なものとなっている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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