明日の日本株の読み筋=不安定な相場付きか、緊急事態宣言の発出要請広がれば投資家心理が後退も

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株式

2021/4/20 17:42

 あす21日の東京株式市場は、不安定な相場付きか。新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、大阪府は20日夕方に緊急事態宣言の発出を政府に要請することを正式に決める方針だ。東京都も早ければ今週中に発出要請を検討すると報じられており、経済への悪影響が懸念され、20日の主要株価指数は急落した。首都圏を中心に宣言発出要請の動きが広がれば、景気回復の遅れが意識され、投資家心理が一段と後退する可能性がある。もっとも、「大阪府に続き、東京都も宣言発出となれば、感染者減少をにらみ、いったんリバウンドするだろう」(銀行系証券)との声も聞かれた。

 20日の日経平均株価は4営業日ぶりに大幅反落し、2万9100円(前日比584円安)引け。米国株安・円高とともに、緊急事態宣言の発出要請の動きが警戒され、下げ幅は一時600円を超えた。チャート上では、小幅ながら75日移動平均線(2万9104円)を割り込み、今後の動向が注目される段階にある。3月下旬の下げ相場では同線を下値支持線として出直った経緯があり、直近で踏ん張り、目先調整一巡感につなげられるかが焦点になる。ただし、調整が尾を引くようなら、次の下値メドとして3月下旬の安値水準に当たる2万8400円前後が意識されてくる。

提供:モーニングスター社

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