<米国株情報>ユナイテッド航空、第1四半期は最終赤字13.6億ドル

株式

2021/4/21 10:28

 航空大手ユナイテッド航空ホールディングス<UAL>は19日に21年12月期第1四半期(1-3月)の決算を発表。売上高は前年同期比60%減の32億2000万ドル、最終赤字は13億5700万ドル(前年同期は17億400万ドルの赤字)と、5四半期連続の赤字となった。

 政府からの給与支援金などの一時的費用を除いた調整後の1株当たり損益(EPS)は7.50ドルの赤字(前年同期は2.57ドルの赤字)となり、市場予想よりも悪化した。

 コロナ禍の需要減少で輸送能力が前年同期比54%減となり、旅客収入は前年同期比67%減の23億1600万ドルとなった。市場が重視するTRASM(有効座席マイル数当たりの全営業収入)は7.63セント(前年同期は11.59セント)だった。一方、貨物輸送収入は同88%増の4億9700万ドルと好調だった。

 資金繰りについては、3月末の手元現金はコスト削減により、210億ドルと、前期末(20年12月末)時点の197億ドルを上回った。また、1日当たりのキャッシュバーン(手元資金の減少)も900万ドル(前四半期は1900万ドル)に改善した。

 第2四半期(4-6月)は輸送能力、TRASMともに第1四半期より落ち込みが落ち着くとみている。また、EBITDA(利払い・税・償却前利益)はマイナス約20%となる見通しだが、年末までにはプラスに転換すると予想している。

 21年12月期の通期業績は、売上高が前年水準を上回り、最終損益も黒字に転換すると予想している。旅客輸送需要の見通しについては、国内線が夏季休暇シーズンに回復すると見込み、国際線で使用している大型機を国内線に投入する予定。一方、国際線は、新たにアイスランドとクロアチア、ギリシャ向けの運航を追加する方針。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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