<話題>日銀のETF買い入れと信用残高の動向で日経平均の変動率が増幅?

株式

2021/4/23 16:41

 今週(19-23日)印象的だったのは20-22日のマーケット。日経平均株価は20日、21日の2日間で1176円、率にして約4%下落し、その後22日には679円(2.4%)上昇。米国でも現地19-21日は同じ様な動きだったが、日経平均の変動率はNYダウのほぼ倍に上った。

 その理由と思われるのが需給面で大きく2つ。1つは日銀によるETF(上場投資信託)買い入れ。20日は日経平均株価が前日比584円下落したがETF買い入れは実施されず、それが21日の591円安につながった印象。しかし、日経平均が一時2万8419円まで下落した21日にはさすがに701億円の買い入れが実施されており、それが安心感となって22日の上昇を増幅した印象だ。

 もう一つは信用残高。20日引け後に東証が発表した16日申込み現在(2市場合計)の信用残高(金額ベース)では、「買い残」が前週比304億円増の3兆1976億円と、18年7月6日現在の3兆2191億円以来の水準に増大。信用倍率も4.36倍と、昨年末の3.01倍から大幅に上昇している。こうした中、20日に日経平均が急落したのにETF買い入れが実施されていなかったとなれば、やはり21日に処分売りせざるを得なくなる。そして、その反動も加わったのが22日の大幅高といえそうだ。来週27日引け後に発表される23日申し込み現在の信用残高は要チェックだろう。

提供:モーニングスター社

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