明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、決算本格化をにらみ手控えも

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株式

2021/4/26 19:04

 あす27日の東京株式市場は、上値の重い展開か。27日引け後から主要企業の21年3月期決算の発表が本格化してくる。業績内容を確認したいとの空気とともに、大型連休を前にしたスケジュールをにらみ、手控え気分に傾く可能性がある。今週は、27日まで開催の日銀金融政策決定会合に続き、27-28日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)が予定されている。主要な政策変更は見込まれていないが、結果を見極めたいとのムードに傾くケースも想定される。

 一方、新型コロナウイルス感染拡大を受け、政府は25日、東京など4都府県を対象に緊急事態宣言を発令した。今後の感染者数の減少を見据え、いったんアク抜けとの指摘もあるが、ワクチン接種が進まない限り、効果は限定されるとの見方もあり、日々の感染状況をチェックしておく必要があろう。

 26日の日経平均株価は反発し、2万9126円(前週末比105円高)引け。朝方は、前週末の米国株高を受けて高く始まったが、その後いったん下げに転じた。緊急事態宣言実施後の先行き不透明感や、25日投開票の国政3選挙で自民党が全敗したことも重しとして意識され、下げ幅は一時120円を超えた。ただ、宣言発令で新型コロナウイルス感染数減少への期待感は根強く、売り一巡後は再びプラス圏に持ち直した。時間外取引の米ダウ先物高も支えとなり、後場は一段高し、上げ幅は一時220円に達する場面もあった。市場では、「基本的には決算待ちであり、今期業績予想の方向性がみえるまでは、動きづらい」(中堅証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

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