明日の日本株の読み筋=様子見気分か、決算待ちで大型連休を控える

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株式

2021/4/27 17:00

 あす28日の東京株式市場は、様子見気分か。主要企業の21年3月期決算が本格化するなか、22年3月期業績予想を含め内容を見極めたいとの空気は強い。マーケットの期待値が高く、市場予想に届かない銘柄が急落するケースがあったため、慎重にならざるを得ない。また、翌29日(昭和の日)は祝日で、30日の通常取引を終えれば、大型連休(5月1-5日)に突入するため、売買は限定されるとみられる。

 一方、25日に東京など4都府県を対象にした緊急事態宣言が実施され、新型コロナウイルス感染者数の先行き減少が期待されるが、「今回3度目の緊急事態宣言については前回、前々回とは違い、人の流れが止まっておらず、感染を抑制できるか分からない」(銀行系証券)との声が聞かれる。現状のままなら効果は限定的との読みもあり、国内でも広がる変異株の行方なども警戒要因となり得る。

 27日の日経平均株価は反落し、2万8991円(前日比134円安)引け。26日の米ナスダック総合指数が最高値を更新した流れを受け、半導体関連株の一角などが買われ、寄り付き直後に60円高を付けたが、買いは続かず、下げに転じた。外国人売り観測が根強く、大引けにかけて下げ幅を広げた。チャート上では、75日移動平均線(2万9216円)に上値を抑えらた格好となり、ここでもたつくと上値の重さが一段と意識されよう。

提供:モーニングスター社

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