<相場の読み筋>4月30日

2021/4/30 7:45

 29日の米国株式は、NYダウが前日比239.98ドル高の3万4060.36ドルと反発、ナスダック総合指数が同31.515ポイント高の1万4082.546ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億297万株、ナスダック市場が60億9406万株だった。米1-3月実質GDP(国内総生産)の速報値が、年率換算で前期比6.4%増となり、市場予想平均の同6.1%増を上回った。堅調な景気動向を好感したほか、前日28日にバイデン米大統領が発表した経済対策などが意識され、NYダウは終値ベースで4日ぶりに3万4000ドルを回復して取引を終えた。同指数の採用銘柄では、ナイキ<NKE>やJPモルガン<JPM>、ユナイテッドヘルス<UNH>などが、値上がり率の上位に入っている。

 30日の東京株式は、方向感に乏しい展開か。連休の谷間で週末、月末も重なることから積極的な売買は期待しづらく、模様眺めムードが広がりそうだ。一方で、21年3月期の決算発表が本格化していることから、個別株物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(28日は109円01-03銭)とやや円高方向にあるが、ユーロ・円が1ユーロ=132円前後(同131円61-65銭)と円安に振れるなど、まちまちの動き。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ホンダ<7267.T>、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などが、28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比25円高の2万9075円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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