<米国株情報>ベライゾン、傘下の米ヤフーとAOLを50億ドルで売却合意

株式

2021/5/6 9:08

 米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>は3日、傘下の米ヤフーとAOLを運営するオンラインメディア子会社ベライゾン・メディア(旧オース)を米プライベートエクイティ(PE)ファンドのアポロ・グローバル・マネジメント<APO>に50億ドル(約5465億円)で売却することに合意したことを明らかにした。

 ベライゾンはアポロから42億5000万ドルの現金とベライゾン・メディア株10%(7億5000万ドル相当)を受け取る。売却完了後はアポロを後ろ盾にして、「ヤフー」の統一ブランドを使ったインターネットサービスプロバイダー事業に特化する計画だ。売却手続きは下期(7-12月)に完了する予定。また、売却完了後、ベライゾン・メディアはヤフーの社名で再出発する。

 一方、アポロは今回の合意に基づき、ヤフーとAOL、それらのサブブランドであるITニュースサイト「テッククランチ」や「ヤフーファイナンス」、ニュースサイト「エンガジェット(Engadget)」の事業資産を取得する。

 ベライゾンは中核事業のワイヤレス通信ネットワークとインターネットプロバイダーの事業に特化することを目指し、オンラインメディア事業の資産売却で経営資源の軽量化を進めており、20年には、傘下の米オンラインニュースメディア大手ハフポストを米同業大手バズフィードに売却している。

 ベライゾンは15年にAOLを約44億ドルで、また、17年6月にはヤフーのインターネット事業を約45億ドルで取得。買収後、2社を統合し、新会社オースを設立している。その後、オースは18年11月に「ベライゾン・メディア」に社名を変更した。一方、ヤフーは17年6月16日付で社名を「アルタバ」に変更後、持ち株会社として一時期、ニューヨーク証券取引所に上場している中国インターネット大手アリババ・グループ<BABA>の株式15.5%と日本のヤフー(ヤフージャパン)の株式35.5%を保有していたが、18年9月にヤフージャパンの全株を売却し、アリババ株も20年1月に全株の売却を完了している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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