今晩のNY株の読み筋=米4月雇用統計に注目

株式

2021/5/7 17:30

 7日の米国株式市場は、米4月雇用統計が焦点になる。

 ワクチン接種の普及、経済正常化への期待が高まるにつれ、市場ではFRB(米連邦準備制度理事会)が量的金融緩和を段階的に縮小する、いわゆるテーパリングの議論がいつ始まるかとした観測が強まる傾向にある。きょう発表の米4月雇用統計が市場予想を上回れば、テーパリングへの意識から株式市場が一時的に売りで反応する可能性もある。ただ、金融正常化についてはFRBは慎重姿勢を崩しておらず、20年の新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的大流行)で喪失した雇用者数を取り戻す水準には至っていない。FRBがテーパリングを議論し始めるのは、22年以降とする見方も根強い。米4月雇用統計が好結果なら、引けにかけて買い戻し機運が強まる展開になるとみられる。

<主な米経済指標・イベント>

IACインタラクティブ・コープ、ニコラなどが決算発表予定

4月雇用統計、3月消費者信用残高、バーキン・リッチモンド連銀総裁がオンライン討論会に参加

(日付は現地時間)

◎投資関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ