明日の日本株の読み筋=乱調展開か、米CPI結果に米金利動向を注視

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2021/5/12 16:58

 あす13日の東京株式市場は、乱調展開か。現地12日発表の米4月消費者物価指数(CPI)が注目される。市場予想は、前年同月比3.6%上昇と3月(同2.6%上昇)から一段高が見込まれ、結果を受けて米長期金利が上昇すれば、株安につながる可能性がある。もっとも、物価上昇圧力の高まりはある程度織り込まれており、米金利が落ち着いた反応を示せば、直近の大幅な株安の反動も予想される。市場では、「米インフレ懸念を背景にハイテク・グロース(成長)株売りが根っこにあり、当面はボラタイルな(値動きの激しい)動きになりそうだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 12日の日経平均株価は大幅続落し、2万8147円(前日比461円安)引け。朝方は、きのう急反落した反動で上昇する場面もあったが、一巡後は売り優勢に傾き下げに転じた。米長期金利の先高警戒が根強いなか、時間外取引で米株価指数先物が軟調に推移するとともに、先物に断続的な売りが出て下げ幅拡大した。台湾加権指数の急落などアジア株安も重しとなり、下げ幅は一時720円に達した。その後は下げ渋ったが、戻りは限定された。チャート上では、26週線(2万8418円)を割り込み、中期上昇トレンドラインから下に抜けており、早期に回復しないと調整が続く可能性も指摘された。

提供:モーニングスター社

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