理想科学が急騰、22年3月期は大幅増益見通しに配当増額、自社株買いも実施

株式

2021/5/17 9:58

 理想科学工業(理想科学)<6413.T>が急騰し、一時229円高の1540円を付けている。前週末14日引け後、22年3月期の連結業績予想を発表。大幅な増益見通しに、期末一括配当予想の増額計画を示し、買い人気を集めた。

 22年3月期業績は、売上高707億円(前期比3.3%増)、営業利益29億円(同2.1倍)を予想する。新型コロナウイルス感染症により、国内外の事業活動が一定の影響を受けるものと仮定し策定。前提となる為替レートは、1ドル=105円、1ユーロ=127円とする。また、「収益認識に関する会計基準」を適用するが、売上高への影響は限定的で、営業利益以下の各段階の利益には影響がないとしている。期末一括配当は48円(前期実績40円)に増額する見込み。

 21年3月期決算は、売上高が684億3400万円(前期比12.3%減)、営業利益が13億9500万円(同45.2%減)だった。

 同時に、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主への利益還元のため、自社株買いを実施。取得上限60万株(自己株を除く発行株式数の1.73%)・8億円で、取得期間は5月26日から7月9日までとしている。

 午前9時57分時点の株価は、前週末214比円高の1525円。

提供:モーニングスター社

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