<今日の仮想通貨市況>テスラに左右される相場を嫌気し全面安

仮想通貨

2021/5/18 9:57

 18日午前9時55分現在の主要暗号資産(仮想通貨)は、ビットコイン(BTC)が1BTC=484万1631円(過去24時間比4.49%安)、イーサリアム(ETH)が1ETH=36万6509円(同5.25%安)などほぼ全面安商状となっている。

 米EV(電気自動車)大手テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)が自社保有のビットコインを売却する可能性を示唆したと報じられ、週初16日からビットコインは売り優勢の展開となったが、17日には同氏が「テスラはビットコインを全く売っていない」と憶測を否定。18日序盤にはビットコインは下げ渋ったが、暗号資産市場全般には売りが広がっている。

 足元では、マスク氏のツイートに左右される暗号資産市場に投資することに対して、ウォール街の一部で疑問の声が上がり始めているという。一方、インフレ懸念が強まりFRB(米連邦準備制度理事会)がテーパリング(量的金融緩和の段階的縮小)を早めるとの見方が出る中で、インフレに強いとされる金先物価格が上昇している。別名「デジタルゴールド」とも呼ばれ、一時期は金先物価格との連動性を強めていたが、足元のビットコインはマスク氏の発言が影響していることもあり、金先物価格との連動性は崩れている。

 なお、全面安の中でも時価総額7位のXRP(XRP)は同4.02%高と逆行高。明確な要因は不明だが、対ビットコインでXRPは強含んでおり、ビットコインへの嫌気売りの一部がXRPに向かわせている面があるようだ。

(イメージ写真提供:123RF)

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