稀元素が年初来高値、水戸証は「B+」・目標株価1800円でカバー開始

株式

2021/5/20 16:45

 第一稀元素化学工業<4082.T>が5日続伸、99円高の1639円まで買われ、5月18日につけた年初来高値1579円を更新した。水戸証券では19日付で、投資判断「B+」(やや強気)、目標株価1800円でカバーを開始している。

 株価バリュエーションは東証1部化学セクター平均PER約22倍に比べると割安に思われ、見直しが期待されようとコメント。足下の触媒需要の底堅さに加え、二次電池、燃料電池など新たな用途での需要増も期待されるとしている。目標株価1800円は、23年3月期予想PER約19倍の水準から算出されている。電気自動車の普及が進めば触媒の需要が減少するものの、当面の間はエンジン搭載車であるハイブリッド車が主流になると見込まれており、触媒の使用量が急減する事態は避けられそうだと指摘。

 また、同社は電気自動車に搭載される車載用二次電池材料の開発を進めており、電気自動車の普及はチャンスでもあると考えている模様であり、長期的には二次電池材料や燃料電池材料など、触媒に次ぐ新たな成長ドライバーの伸長が期待されようとしている。

 同証券では連結営業利益について、22年3月期30億円(前期比48.8%増、会社側計画は30億円)、23年3月期33億5000万円と試算している。

 20日の終値は、前日比66円高の1606円。

提供:モーニングスター社

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