<特集>災害に備え、関連をマーク(4)=応用地質―今期2ケタ増益見通しで中期成長力も秘める

株式

2021/5/28 17:18

 応用地質<9755.T>に注目したい。同社は地質調査トップで、インフラ・メンテナンス事業をはじめ、防災・減災事業などを展開する。災害の多い日本で培った最先端の被害予測や調査・モニタリング技術、30カ国以上にわたる防災・減災プロジェクト等の経験を活かし、自然災害による被害の軽減などに取り組んでいる。ちなみに、21年12月期第1四半期(21年1-3月)の連結決算で、防災・減災事業は前年同期に比べ大型案件が減少したことで7.5%減収に終わったが、原価管理の徹底により、営業4.1%増益を確保しており、利益体質が強化されている。

 今期業績予想は、売上高510億円(前期比2.8%増)、営業利益28億円(同11.0%増)と2ケタ増益に転じる見込みだ。中期経営計画では、最終年度の23年12月期に売上高620億円、営業利益率8.0%(同利益で49億6000万円)を目指している。主力のインフラ・メンテナンス事業はもとより、防災・減災事業、環境事業、資源・エネルギー事業の全部門で増収を図る計画であり、中期成長力も秘めている。

 株価は、4月15日に年初来高値1381円を付けた後、上値は重いが、20年9月11日安値1183円を起点に緩やかな底上げ波動を描く。変則的ながら、三角もちあいを形成中でもあり、きっかけ待ちの状態と言えそうだ。

提供:モーニングスター社

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