明日の日本株の読み筋=もみ合い商状か、米重要イベント控え積極売買は期待しにくい

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株式

2021/6/1 17:00

 あす2日の東京株式市場は、もみ合い商状か。休場明け1日の米国株動向にもよるが、スケジュール面で3日に米5月ADP雇用統計、5月ISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景況指数、週末4日には米5月雇用統計の発表が予定され、重要イベントを控えて積極的な売買は期待しにくい。

 ただし、新型コロナウイルスのワクチンをめぐり、接種体制が強化されつつあり、経済活動の正常化への期待から売り込みにくい状況に変わりはない。加藤官房長官は1日の記者会見で、6月21日から職場や大学などでの接種を始める方針を明らかにした。また、小池都知事は同日の都議会で大規模接種会場として東京五輪・パラリンピックの期間中に代々木公園(渋谷区)に設ける予定のライブサイト会場を活用する方針を表明するなど接種加速化に向けた動きが広がっている。

 1日の日経平均株価は続落し、2万8814円(前日比45円安)引け。朝方は、きのう大幅下落した反動から、買い先行となり、前場早々に上げ幅は215円に達した。いったん下げに転じた後、プラス圏に切り返したが、買いは続かず、再度軟化。先物主導で値を崩し、下げ幅は一時240円を超えた。一巡後は下げ渋り、前日終値の手前まで持ち直したが、その後は戻り一服商状となった。市場では、「上を積極的に買う材料もないが、下を売り込む材料もなく、日経平均は2万8500円-2万9000円でのもみ合い相場」(銀行系証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

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