アルチザが急落し年初来安値に接近、通期の業績予想を上方修正するも期待にとどかず

株式

2021/6/4 13:38

 アルチザネットワークス<6778.T>が急落。3日引け後の決算発表で、21年7月期第3四半期累計(20年8月-21年4月)の連結業績が好調な推移を示し、通期予想を上方修正したが、市場の期待にとどかなかった様子。株価は前日比174円安の1592円まで値を下げ、3月4日の年初来安値1590円に接近している。

 21年7月期第3四半期累計は、売上高33億4400万円(前年同期比48.3%増)、営業利益7億8900万円(同2.5倍)。通信事業者および基地局メーカーに5G(第5世代移動通信システム)対応製品の販売が順調に推移する中、主力の「モバイルネットワークソリューション」が売上高を29億2200万円(同67.5%増)に、営業利益を8億3500万円(同2.8倍)に伸ばして全体をけん引した。

 これを踏まえ会社側は通期予想について、売上高を従来の39億円から40億2400万円(前期比24.5%増)に引き上げた一方、営業利益については第4四半期(5-7月)に、来期に販売を予定する5G向け新製品の開発本格化により研究開発費が増加するとして、7億8000万円から7億8900万円(同79.9%増)への増額にとどめている。

 午後1時36分現在の株価は144円安の1622円。

提供:モーニングスター社

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