レンゴーが続伸、大和証は「1」・目標株価1300円に引き上げ

株式

2021/6/4 16:10

 レンゴー<3941.T>が続伸。大和証券では3日付で、投資判断を「3」(中立)から「1」(買い)に、目標株価を900円から1300円に、それぞれ引き上げている。

 目標株価1300円は、22年3月期同証券予想BPS1361.6円にPBR1倍弱を用いて算出されている。紙パルプセクターのPBRはおおむね0.5-1倍のレンジで推移、市況影響の大きさから紙パルプセクターの上限値からディスカウントしたバリュエーションを付与してきた経緯があるものの、コロナ禍という不透明な状況下でも高水準の営業利益を確保したのは、同社が取り組んできた総合パッケージ企業への変革による効果とみられ、収益基盤の強化が図られた証左と見ているという。

 また、海外事業の収益力強化に対する姿勢も感じられ、収益安定とその後の成長性も描けてきたことがディスカウントを取り除き、投資判断を引き上げた主な要因ともしている。PBR1倍超えには成長を一段と明確にする必要はあろうが、現在の株価は同社の変化が織り込まれておらず、評価余地があると考えるとコメントしている。

 同証券では連結営業利益について、22年3月期425億円(前期比6.4%増、会社側計画は420億円)、23年3月期450億円と試算。22年3月期は、エネルギー価格の影響はあるものの、段ボールの販売回復や電気機械業界向けなどを中心にミックス改善、海外事業など他事業の堅調な推移により営業増益を予想している。

 4日の終値は、前日比51円高の960円。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ