<特集>ワクチン接種加速で景気敏感株(3):古河電工―再生可能エネルギー関連や地中線案件に注目

株式

2021/6/4 17:33

 古河電気工業(古河電工)<5801.T>をマークしたい。21年3月期は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、情報通信ソリューション事業をはじめとして、同社の事業全般で売上が伸び悩んだが、22年3月期の連結業績は、売上高8800億円(前期比8.4%増)、営業利益260億円(同3.1倍)と大幅な増益を予想する。インフラ、電装エレクトロニクス、機能製品の各セグメントで増収が見込まれ、償却費など固定費の増加はあるものの、原価低減策の進展が寄与する見込み。インフラでは、情報通信ソリューションで、国内の再生可能エネルギー関連や、国内外での地中線案件などの拡大が期待される。汎用線では、中国経済の正常化が進んでいることから、前期に低迷した反動増もありそう。自動車部品事業では、半導体不足による自動車生産への影響が警戒されるものの、ワイヤハーネスの回復も見込まれる。

 株価は、2月4日に年初来高値となる3115円を付けた後、同26日には2753円まで調整した。その後は、2800円を下限、3100円を上限とするボックス圏の動きが続いている。日足チャート上では、足元で25日移動平均線が上向きの動きとなり、横ばいを続ける75日移動平均線を下から上に抜けるゴールデンクロス(GC)が接近し、先高期待が高まりそうだ。

提供:モーニングスター社

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