<相場の読み筋>6月28日

2021/6/28 7:45

 前週末25日の米国株式は、NYダウが前日比237.02ドル高の3万4433.84ドルと続伸、ナスダック総合指数は同9.321ポイント安の1万4360.388ポイントと5日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が28億4672万株、ナスダック市場が63億1758万株だった。FRB(米連邦準備制度理事会)は24日、米国で事業を行う大手金融機関に対するストレステストの結果を公表し、株主還元の制限を6月末で解除するとした。制限解除による株主還元への期待感から、金融株が物色された。NYダウ採用銘柄では、ナイキ<NKE>やユナイテッドヘルス<UNH>、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)<PG>などが、値上がり率の上位に入っている。一方、ナスダック総合指数は、米10年物国債の利回りが1.5%台に上昇(価格は下落)したことや、連日で史上最高値を更新していたこともあり、軟調な展開だった。

 28日の東京株式は、軟調な展開か。日経平均株価は、前週末25日に上値の重い展開だったことや、手がかり材料に乏しいことから、模様眺めムードが広がりそう。一方で、新型コロナウイルスワクチンの接種拡大による、経済活動の正常化期待が支えとなり、底堅く推移するとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の後半(前週末25日は110円75-76銭)、ユーロ・円が1ユーロ=132円台の前半(同132円32-36銭)と小動き。前週末25日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キーエンス<6861.T>、三菱UFJ<8306.T>、ソフバンG<9984.T>などが、同25日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同25日の大阪取引所清算値比30円安の2万9010円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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