<相場の読み筋>7月12日
2021/7/12 7:45
前週末9日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比448.23ドル高の3万4870.16ドル、ナスダック総合指数は同142.134ポイント高の1万4701.919ポイントで取引を終了。NYダウは4日ぶり、ナスダック総合指数は2日ぶりに史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が8億1585万株、ナスダック市場が38億9363万株だった。中国人民銀行(中央銀行)は9日、金融機関から預金を強制的に預かる預金準備率を15日から0.5%引き下げると発表。金融緩和により中国景気への追い風となるとの見方が台頭。米国では、さえない経済指標が続いていただけに、中国の金融緩和で景気回復懸念が後退、NYダウは一時470ドルを超える上昇をみせる場面もあった。同指数の採用銘柄では、ゴールドマン・サックス<GS>やトラベラーズ<TRV>、JPモルガン<JPM>などが値上がり率の上位に入っている。
12日の東京株式は反発後、もみ合いとなりそう。前週末にかけ3日続落していた反動や、現地9日の米国株式市場でNYダウとナスダック総合指数がそろって史上最高値を更新したことから、買い先行スタートが見込まれる。ただ、買い一巡後は、手がかり材料に欠けることや、戻り待ちの売りで上値を抑えられる格好となる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の前半(前週末9日は110円01-02銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の半ば(同130円25-29銭)と円安に振れている。前週末9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>などが、同9日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同9日の大阪取引所清算値比325円高の2万8535円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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