<米国株情報>米タイソン・フーズ、冷凍チキンのリコール規模を拡大―病原菌汚染で

株式

2021/7/12 10:02

 米農務省食品安全検査局(FSIS)は8日、米食肉加工大手タイソン・フーズ<TSN>製の冷凍調理済みチキン製品がリステリア症の病原菌として知られているリステリア・モノサイトゲネスに汚染された疑いで、同社が3日から同製品を自主的にリコール(無償回収)している問題で、リコール規模が重量換算で当初発表の約850万ポンド(約3855トン)から50万ポンド(約230トン)増加し、約900万ポンド(約4080トン)に達したことを明らかにした。

 同製品はミズーリー州デクスター工場で20年12月26日から21年4月13日までの期間に生産されたもの。チキンナゲットや生肉は含まれていないが、これらの製品のパッケージには「P-7089」の施設番号が刻印されており、全米と米国自治領プエルトリコのレストランや学校や病院などの食堂施設や食品小売業者向けに販売されている。食品小売業者の中には最大手ウォルマート・ストアーズ<WMT>をはじめ、同業大手のウェグマンズ、パブリックス、H-E-Bも含まれる。

 農務省によると、米疾病予防管理センター(CDC)が4月6日-6月5日に行った調査では、同社製チキンを食べた消費者のうち、2人がリステリア症の病状を訴え、1人が死亡したとしている。リステリア症の主な症状は、発熱や頭痛、筋肉痛、肩こり、意識障害、ふらつき、けいれん、下痢など。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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