藤森工業が一時急騰、大阪大学と独自開発の培養技術でヒトiPS細胞の大量培養に成功

株式

2021/7/26 13:21

 藤森工業<7917.T>が急騰し、一時275円高の4340円を付けている。26日午前9時、同社と大阪大学大学院の工学研究科テクノアリーナ細胞製造コトづくり拠点との共同研究チームが、同社のシングルユース製品「バイファス」および独自開発の革新的な槽振とう型培養装置を活用することで、ヒトiPS細胞の分化能を維持した状態で110億個まで増殖培養することに世界で初めて(同社調べ)成功したと発表、買い人気を集めた。

 藤森工業では、プラスチックフィルム加工技術などを生かした独自技術で、バイオ医薬品製造や新型コロナウィルス用ワクチン製造に欠かせないシングルユース製品「バイファス」の開発および製造販売事業を展開。同技術とノウハウを再生医療・遺伝子治療分野で活用/展開させるため、独自の革新的な培養装置の開発を行い、ヒトiPS細胞や間葉系幹細胞といった各種細胞の大量培養プロセス開発を、複数の大学研究施設や再生医療ベンチャー企業と行っている。今回の研究開発成果は、再生医療・遺伝子治療の産業化に必要不可欠なモノとし、さらなる研究開発と事業化推進を進めるという。

 午後1時19分時点の株価は、前営業日比140円高の4205円。

提供:モーニングスター社

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