<相場の読み筋>8月10日
2021/8/10 7:45
9日の米国株式は、NYダウが前週末比106.66ドル安の3万5101.85ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同24.415ポイント高の1万4860.177ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億3658万株、ナスダック市場が40億4517万株だった。NYダウは前週末6日、米7月雇用統計で、季節調整済みの非農業部門雇用者数が前月比94万3000人増と、市場予想平均の同87万人を上回ったことを好感。史上最高値を更新していただけに、利益確定売りが優勢となった。また、新型コロナウィルスのデルタ株による世界的な感染拡大も重しとなったもよう。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、テスラ<TSLA>やアルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>などが堅調で、同指数の上昇を支えた。
10日の東京株式は、上値の重い展開か。日経平均株価は前週末にかけて続伸したものの、日足チャート上では200日移動平均線(6日時点で2万7927円)に接近。直近では、同線が上値を抑える格好となっていただけに、戻り待ちの売りに押される場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の前半(前週末6日は109円71-73銭)と円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の半ば(同129円72-76銭)とやや円高方向に振れている。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、エーザイ<4523.T>、キーエンス<6861.T>、トヨタ<7203.T>などが、前週末6日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同6日の大阪取引所清算値比50円高の2万7890円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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