<新興国eye>トルコ6月総売上高指数、前月比9.5%上昇―ホテル・レストランが急伸

新興国

2021/8/18 10:53

 トルコ統計局が12日発表した6月の総売上高指数(15年=100)は、前月比9.5%上昇と、5月の同3.9%上昇を大幅に上回った。

 同指数は新型コロナの悪影響を最も強く受けた20年の4月の前月比24.9%低下から5月は同15.5%上昇と、上昇に転じた。12月は同0.3%低下と、8カ月ぶりに低下したが、21年に入り、1月から再び上昇に転換。4月はロックダウン(都市封鎖)により1.1%低下と、20年12月以来4カ月ぶりに低下したが、5月にロックダウンが解除され、6月の好結果につながった。

 セクター別では、貿易業が前月比12.2%上昇と、最も高い伸びとなった。次いでサービス業の11.9%上昇。サービス業のうち、運輸・倉庫は7.3%上昇、情報通信は3.5%上昇、不動産も13.7%上昇となり、ホテル・レストランは57.8%上昇と急伸した。感染拡大の悪影響を受けにくい鉱工業も6.2%上昇となった。一方、最も低い伸びにとどまったのは建設業の1.9%上昇。

 前年比は63.1%上昇と、5月の78.9%上昇から伸びが減速した。前年同月の伸びが低かったために高めの伸び率が出るベース効果がやや薄れ、伸びが鈍化した。

 総売上高指数は鉱工業(鉱業と製造業)や建設業、貿易業、サービス業の売上高を指数化したもので、経済状況を示す。

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 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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