昭和電工が急落、公募増資と第三者割当の新株発行で1株利益の希薄化を警戒する動き

株式

2021/8/24 12:05

 昭和電工<4004.T>が急落し、一時359円安の2414円を付ける場面がみられた。23日引け後、3266万5500株の公募増資および252万4500株の第三者割当による新株発行で、手取り概算金1093億5529万円を調達すると発表。1株利益の希薄化を警戒して、売り圧力が強まった。

 手取り概算金1093億5529万円のうち、電子材料用高純度ガス製造設備などへの投資資金として59億円、SiCパワー半導体材料およびリチウムイオン電池関連素材の各製造設備などへの投資資金として58億円を充当。CMPスラリー、銅張積層板、感光性フィルムおよび樹脂バックドアモジュールの各製造設備等への投資資金並びにパッケージングソリューションセンタの機能強化および再生医療製造拠点の能力増強などに772億円を充てる。残額については、借入金の返済に充当する。今回の公募増資と第三者割当による新株発行で、発行済株式数が最大で23.5%増加する見込み。

 前場終値は、前日比319円安の2454円。

提供:モーニングスター社

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