明日の日本株の読み筋=様子見ムードか、イベントにらみ手控えも

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株式

2021/8/25 16:33

 あす26日の東京株式市場は、様子見ムードか。引き続き国内に手掛かり材料が乏しいなか、週末27日に主要国の中央銀行首脳らが参加する経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を控える。注目されるパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演内容を見極めたいとの空気が強まり、積極的な売買が手控えられる可能性がある。

 一方、政府は25日夕、緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置の対象地域追加を正式決定する運びだ。景気回復の遅れが懸念されるものの、材料的には織り込みが進んだとの見方もある。ただ、ワクチン接種率の上昇とともに感染者数のピークアウトが明確にならないと上値を追うのは難しいとみられる。

 25日の日経平均株価は3日ぶりに小反落し、2万7724円(前日比7円安)引け。朝方は、24日の米国株高を受け、前場早々に上げ幅が160円を超えた。ただ、きのうまでの連騰で利益確定売りも出やすく、後場入り直後には50円近く値を下げた。売り一巡後は、小幅高に切り返す場面もあったが、買いは続かず、大引けにかけて弱含んだ。市場では、「20日の年初来安値更新でいったん底打ちの印象だ」(国内投信)との声が聞かれたが、下降トレンド下での中間反騰の可能性も指摘されている。

提供:モーニングスター社

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