<相場の読み筋>9月6日
2021/9/6 7:45
前週末3日の米国株式は、NYダウが前日比74.73ドル安の3万5369.09ドルと反落、ナスダック総合指数は同32.339ポイント高の1万5363.516ポイントと3日続伸で取引を終了。ナスダック総合指数は3日続けて終値ベースでの史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が7億292万株、ナスダック市場が36億798万株だった。注目された米8月雇用統計で、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比23万5000人増となり、市場予想平均の同75万人増を大きく下回った。雇用の伸び悩みによる景気への影響が警戒され、景気敏感株を中心に軟調に推移した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドットコム<AMZN>やアルファベット(グーグルの持株会社)<GOOG>、エヌビディア<NVDA>などが堅調で、同指数の上昇を支えた。
6日の東京株式は続伸後、もみ合いとなりそう。日経平均株価は前週末、菅義偉首相の自民党総裁選出馬見送り表明を受け急騰。朝方は、前週末の地合いや、現地3日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値が、3日の大阪取引所清算値比435円高の2万9595円だったことから、同清算値にサヤ寄せするスタートとなろう。ただ、前週末までの5連騰で、8月27日終値(2万7641.14銭)から1486円(約5.4%)の上昇となっているだけに、目先的な買い戻しの動きが一巡した後は、短期的な過熱感も警戒され、模様眺めムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(前週末3日は110円03-04銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の前半(同130円65-69銭)とやや円高方向にある。
前週末3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ほぼ全面高となり、日電産<6594.T>、パナソニック<6752.T>、ファナック<6954.T>などが、同3日の東京終値に比べ高い。
(イメージ写真提供:123RF)
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