<特集>9月の配当取り、この銘柄で(2)=ETSHD―地域間連系線の巨額投資が商機に

株式

2021/9/10 17:21

 9月期決算の電気工事会社ETSホールディングス<1789.T>は、権利落ち後も堅調な動きが期待される。本格化する送電網の地域間連系線の投資が大きなビジネスチャンスだ。

 同社は東北電力<9506.T>が主要顧客の電気工事会社。鉄塔や変電所の建設を得意とするほか、再生可能エネルギー政策に絡む太陽光発電施設の工事にも強い。

 21年9月期末配当は5円。利回りにすると0.5%とたいしたインパクトはないものの、今後受注が大きく増える情勢にあることを踏まえると、中・長期でも狙える位置付け。

 注目材料が連系線だ。再生可能エネルギーの拡大や電力融通の柔軟化へ向け、国内電力各社は向こう数年で計5兆円に迫る投資に踏み切る公算。同社は直近、東北エリアの基幹送電線の新設に向けた準備工事を大手電力会社から受注したと発表するなど、順調に案件に食い込んでいるようだ。

 株価は薄くなった日足一目均衡表の「雲」を通過する情勢。フシ目の1000円を回復し、新たなステージへ上げ足を速めていきそうだ。

提供:モーニングスター社

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