<相場の読み筋>9月13日

2021/9/13 7:45

 前週末10日の米国株式は、NYダウが前日比271.66ドル安の3万4607.72ドルと5日続落、ナスダック総合指数は同132.760ポイント安の1万5115.494ポイントと3日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億7596万株、ナスダック市場が45億4152万株だった。バイデン米大統領と中国・習近平国家主席が、9日に電話会談したと報じられ、関係改善への期待感が高まり、上昇する場面もみられた。ただ、週末要因からポジション調整の売りが強まったほか、カリフォルニア州の連邦地裁がアップル<AAPL>に対し、課金ルールの見直し命令を出したことで同社株が下落したことも重しとなった。NYダウ採用銘柄では、アップルのほか、ユナイテッドヘルス<UNH>やウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>などが値下がり率の上位に入っている。

 13日の東京株式は反落後、もみ合いか。前週末10日に大幅反発した反動や、現地10日の米国株式が続落したことから、売り優勢のスタートとなりそう。ただ、地合いは強いとみられ、下値を拾う動きなどから、9月限先物のSQ(特別清算指数)値の3万85円93銭や心理的なフシ目の3万円が意識されそう。また、北朝鮮の労働新聞は13日、同国が11、12日に新型長距離巡行ミサイルの発射実験を行い、1500キロメートル離れた目標に命中したと報じた。東アジアの地政学リスクが警戒され、手控えムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(前週末10日は109円94-96銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同130円19-23銭)とやや円高方向にある。

 前週末10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、デンソー<6902.T>、トヨタ<7203.T>などが、同10日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同10日の大阪取引所清算値比225円安の2万9935円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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