信用関連データ=売り残が2週連続で増加、買い残は4週ぶりに増加に転じ、信用倍率3.59倍に低下
17日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比616億円増の9207億円、買い残は同437億円増の3兆3034億円だった。売り残が2週連続で増加し、買い残は4週ぶりに増加に転じた。信用倍率は前週の3.79倍から3.59倍に低下した。
この週(13-17日)の日経平均株価は17日終値が10日終値比118円高の3万0500円。5営業日で3勝2敗となった。週初13日は続伸(65円高)。前週末の大幅反発や米国株安を受け、利益確定売りに軟化する場面もあったが、買い気は根強く持ち直した。翌14日は大幅に3日続伸(222円高)。次期政権の政策期待とともに新型コロナウイルスの新規感染者数の減少などが引き続き支えとなり、31年1カ月ぶりの高値水準に浮上した。15日(158円安)、16日(188円安)と下げが続いた。高値警戒感や過熱感から利益確定売りに押され、香港ハンセン指数安も重しとなった。週末17日は3日ぶりに反発(176円高)。押し目買いが支えとなり、なかでグロース(成長)株高が指数に寄与した。
22日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率(小数点第2位以下を四捨五入)は43.0%(前日は41.4%)と上昇し、連日で40%を超えた。この日の日経平均株価は大幅続落し、2万9639円(前日比200円安)引け。朝方は、中国不動産大手である中国恒大集団の債務不履行(デフォルト)懸念が根強く、日本時間22日朝方の時間外取引の米株価指数先物安も重しとなり、下げ幅は一時260円を超えた。その後、先物にまとまった買いが入り、上げに転じる場面もあった。「中国恒大集団が23日期限の社債利払い実施する」と報じられ、中国人民銀行が22日に短期金融市場への資金供給額を増やしたことも支えとなった。ただ、買い一巡後は再度マイナス圏入りし、後場中盤に向けて軟調に推移した。その後、中国・上海総合指数が上げに転じたこともあり、下げ渋ったが、戻りは限定され、引けにかけて上値が重くなった。この先、軟地地合いが続くようだとカラ売り比率の高止まりが予想される。
提供:モーニングスター社
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