<新興国eye>トルコ9月経済信頼感指数、サービス・小売業が4カ月連続改善

新興国

2021/9/29 10:46

 トルコ統計局が24日発表したサービス業と小売業、建設業の経済状況を示す9月セクター別経済信頼感指数(季節調整後)は、サービス業の全体指数が前月比1.5%上昇の117.8と、7月の同1.2%上昇を上回り、4カ月連続で改善、18年2月(118.4)以来3年7カ月ぶりの高水準となった。

 サービス業のサブ指数のうち、過去3カ月間の景況感(遅行指数)は前月比3.5%上昇(7月は3.6%上昇)の120.1、過去3カ月間の需要(遅行指数)も同2.1%上昇(7月は2.3%上昇)の115.4と、いずれも4カ月連続で改善。今後3カ月間の需要見通し(先行指数)は同1.1%低下の117.9と、7月の同2.1%低下に続いて2カ月連続で悪化し、5月の109以来4カ月ぶりの低水準となった。

 小売業は同4.8%上昇(7月は同0.6%上昇)の115.6と、4カ月連続で改善した。サブ指数のうち、今後3カ月間の販売見通しは同5.0%上昇の130.1と、7月の同4.4%低下から改善した。過去3カ月間の販売活動は同3.8%上昇の125.9と、7月(同7.9%上昇)からさらに伸びた。一方、商品在庫は同5.8%上昇(同1.4%低下)の90.7となり、在庫過剰感が緩和した。在庫指数の「上昇」は在庫減、反対に指数の「低下」は在庫増を示す。

 建設業は同0.7%低下(同7.1%上昇)の91.8と、5カ月ぶりに悪化した。サブ指数の受注残は同横ばい(同5.4%上昇)の83.1と、4カ月ぶりに改善が止まった。今後3カ月間の雇用見通しも同1.3%低下(同8.5%上昇)の100.5と、5カ月ぶりに悪化した。

 経済信頼感指数はゼロから200までの間で算出され、判断の分かれ目は100。100を超えると「楽観的な見通し」、100を下回ると「悲観的な見通し」を示す。21年1月統計から指数の算定基準(調査対象など)が変更された。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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