明日の日本株の読み筋=不安定さを残す、投資家は不安心理引きずる

国内市況

株式

2021/10/5 17:04

 あす6日の東京株式市場は、不安定さを残す。5日の日経平均株価は大幅に7営業日続落し、2万7822円(前日比622円安)引け。4日の米国株式市場でハイテク株中心に下落した流れを受け、売り優勢となった。インフレ警戒など不透明要因が多く、時間外取引で米株価指数先物が値を下げたこともあり、下げ幅は一時980円を超えた。一巡後は、下げ渋ったが、戻りは限定されており、投資家は不安心理を引きずったままだ。

 直近7連敗で合計2400円超の大幅下落を演じただけに外部要因が落ち着けば、リバウンド入りするとの見方は少なくないが、不透明要因は多く、調整が尾を引くとの声も根強い。米国での債務上限問題やインフレ懸念、中国での電力不足や不動産大手の中国恒大問題、国内では岸田首相が金融所得課税の見直しを検討する意向を示すなどリスク要因に事欠かない。チャート上では、終値で2万7500円(取引時間中に一時2万7460円)割れを回避したが、主要移動平均線をことごとく下抜けており、一部では「8月の年初来安値(2万7013円)近辺もあり得る」(銀行系証券)との読みも出ていた。

提供:モーニングスター社

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