<青天を衝く飛躍株>アフターコロナ株は総合的判断で選別を

株式

2021/10/12 16:09

 全国で新型コロナウイルスの新規感染者数が劇的に減る中で、アフターコロナ関連株として旅行や航空、飲食などの関連株が先行して上昇した。特に旅行関連が強い動きで、エアトリ<6191.T>やオープンドア<3926.T>、ベルトラ<7048.T>などは足元の安値から1.5-2倍まで上昇する局面があった。

―タンゴヤなおも上値余地―

 その後もブライダルのテイクアンドギヴ・ニーズ(T&Gニーズ)<4331.T>や女性用ジムのカーブスホールディングス<7085.T>などに物色が広がり、次は何かと個人投資家の関心が高い。しかし、こうした動きはかなり広範に及んできた。ここからは出遅れ株を探すよりも、「本当に業績が戻るのか」「増資の可能性はないのか」「チャートはどうなのか」といった視点からも銘柄を選別していかなければならないだろう。

 そのような総合的な判断いにより、タンゴヤ<7126.T>は上値余地が大きいとみなすことができる。競争優位性が高いビジネスのオーダースーツを手掛ける同社は、8月に上場したばかり。「グローバルスタイル」というブランド名を知る投資家もいるはずだ。

 今7月期は営業利益(非連結)4億1100万円、税引き利益2億8100万円を計画するが、土日の店舗の盛況ぶりを踏まえると保守的かもしれない。コロナ前の2019年7月期には5億円超の純利益(1株利益397円)をたたき出すなどポテンシャルは大きい。

―需給のシコリ解消―

 当欄で一度紹介したことで認知度が少し上がったためなのかは分からないが、株価は徐々に下値を切り上げ10月11日に上場来高値を更新した。上値のシコリがなくなったことで、需給は以前より軽くなっている可能性が高い。

 PERは約10倍にすぎず、時価総額37億円の超小型株のため、ここからさらに上昇基調を強める展開を期待したいところだ。

提供:モーニングスター社

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