<特集>選挙後をにらみ政策関連(2)=エイトレッド―IT改革、デジタル格差解消で商機

株式

2021/10/15 16:47

 「デジタル田園都市国家構想」に代表される岸田首相のIT政策の軸は、大企業と中小企業、都市と地方、さらには若者と高齢者などの間に存在するデジタルギャップ(格差)の解消を目指すという点に置かれている。幅広い領域でのDX(デジタルトランスフォーメーション)加速につながるとみられ、関連企業には商機が広がる。

 衆議院を解散した14日の会見で、首相は政府に「デジタル臨時行政調査会(臨調)」を創設する考えを示した。IT改革の推進へ向けて、障壁となる規制の緩和を促す考え。市場規模の拡大につながる公算だ。

 狙い目の銘柄の1つがエイトレッド<3969.T>。同社は企業にワークフローソフトを提供し、中小企業へのパッケージ販売に強い。岸田政権の方向性と合致するビジネスに位置付けられ、デジタル田園都市国家構想に絡んではテレワーク向けでもチャンスが膨らむ。

 株価は9月の高値から調整を挟んだが、事実上の衆院選突入をきっかけに見直し買いを集めつつある。2800円前後の上値のフシを突き破る展開に期待したい。

提供:モーニングスター社

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