明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、押し目買いニーズも戻り売り警戒根強い

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株式

2021/10/18 16:42

 あす19日の東京株式市場は、上値の重い展開か。18日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、2万9025円(前週末比43円安)引けとなった。前週末の米国株高を支えに小高く寄り付いた後、前週末の大幅続伸の反動でいったん下げに転じた。その後、上げ下げを繰り返し、後場入り後は2万9000円の攻防戦となった。2万9000円割れ水準では押し目買いニーズが確認されたが、上値も抑えられた。市場では、「日経平均2万9000円前後のレベルは商いが膨らんだ価格帯であり、それなりに売りが出てくる」(中堅証券)とし、戻り売りへの警戒感は根強い。また、前週末にかけての急ピッチな出直り相場は、短期マネー主導とみられ、揺り戻しへの不安を指摘する向きもある。

 一方、今週は米主要企業の決算発表が増えつつあるが、国内主要企業の決算本格化は10月最終週の後半からであり、結果を見極めるまで積極買いは期待しにくい。新型コロナウイルスの新規感染者数の減少傾向とともに経済活動の正常化による業績回復が期待されるものの、原油高や円安による輸入物価の高騰が企業収益を圧迫するとの懸念もあり、当面は値固め優先との見方もある。

提供:モーニングスター社

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