<一撃!裏銘柄>受注急増、もちあい上放れから高値をにらむ―テクノスマート

株式

2021/10/21 12:17

 半年以上のレンジ相場から抜け出したテクノスマート<6246.T>をマークしたい。同社はコーティングを施す塗工機械、高機能製品をつくる化工機械や繊維機械を展開。スマートフォンやリチウムイオン電池の製造における貢献度は高く、技術力を基盤に顧客との共同研究開発にも積極的だ。

 22年3月期第1四半期(4-6月)の業績(単体)は、売上高が16億9800万円(前年同期比23.8%減)、営業損益は200万円の赤字(前年同期は2億5000万円の黒字)と伸び悩んだものの、通期会社計画は売上高160億円、営業利益11億7000万円を据え置いた(会計基準の変更により前期比較なし)。

 大型案件を取り込み、第1四半期の受注高は122億4300万円(前年同期比7.8倍)に急拡大。受注残高は253億4400万円(同4.7倍)と過去最高水準に達している。

 今後は2次電池や燃料電池などのエネルギー業界に対するアプローチと、ポスト5G向けの通信関連の先端材料、全固体電池への取り組みに注力する。成長分野を取り込むことで業績拡大に意欲を見せる。

 テクニカルでは、1500円どころが上値抵抗ゾーンのもちあい相場が続いていたものの、ここにきて明確に関門を突破した。6月高値から8月の急騰前までの調整期間が48日、8月高値からの経過日数が47日となったことから、現在は株価上昇機運の高まるタイミング。ここからは2018年1月の戻り高値1893円が意識される可能性もあり、奪回すれば17年10月の2095円にも視界が開ける。

提供:モーニングスター社

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