<特集>好需給銘柄をマーク(2)=サイゼリヤ―国内外で業績回復へ

株式

2021/10/22 17:16

 収益好転中のサイゼリヤ<7581.T>はもう一段の上値余地が残る。海外店舗の回復によって22年8月期の大幅業績改善が見込まれる中、長期的にはコロナ後の国内事業も盛り返していく公算だ。

 低価格のメニューで知られるイタリアンレストラン。同社の連結営業損益は、サプライズ決算となった21年8月期の赤字幅が22億6400万円(前々期は38億1500万円)に縮小。22年8月期は一気には70億円の黒字への浮上を見込む。

 けん引役は海外(アジア)。上海や広州など中国本土での売上が本格的に上向き、21年8月期はアジアで80に迫る新規出店を実現した。海外店舗数は22年8月期末に500(21年8月期末464)を上回る方向にある。

 日本国内も緊急事態宣言解除により、営業正常化へ動く。コロナ禍で取り組んだコスト削減の効果も売上回復局面では一段と強まりそう。助成金の反動が想定される23年8月期も、本業の稼ぎである営業利益ベースでは拡大基調が続くとみる。

 信用売り残は15日申込時点で約40万株(前週比27万株増)と、取組は0.83倍の売り長。

提供:モーニングスター社

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