<相場の読み筋>10月25日

2021/10/25 7:45

 前週末22日の米国株式は、NYダウが前日比73.94ドル高の3万5677.02ドルと反発、ナスダック総合指数は同125.500ポイント安の1万5090.200ポイントと反落して取引を終了。NYダウは8月16日に付けた終値ベースの史上最高値(3万5625.40ドル)を、2カ月ぶりに更新した。出来高概算は、NY市場が7億6337万株、ナスダック市場が62億5666万株だった。中国不動産大手の恒大集団のデフォルト(債務不履行)がひとまず回避される見込みとなり、警戒感が後退した。ただ、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が参加した討論会で、インフレリスクを指摘したことから、NYダウは一時下げに転じる場面もみられた。同指数の採用銘柄では、好決算を発表したアメリカン・エキスプレス<AXP>のほか、ゴールドマン・サックス<GS>やユナイテッドヘルス<UNH>などが、値上がり率の上位に入っている。

 25日の東京株式は、弱含みの展開か。前週末22日の日経平均株価は、買い先行後に上げ幅を拡大したが、戻り待ちの売りや週末を控えたポジション調整の売りに押される格好で取引を終えている。21年4-9月の決算発表の本格化を控えることもあり、模様眺めムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の半ば(前週末22日は113円88-90銭)、ユーロ・円が1ユーロ=132円台の前半(同132円57-61銭)と円高方向に振れている。前週末22日のADR(米国預託証券)は円換算値で、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、同22日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同22日の大阪取引所清算値比140円安の2万8730円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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