<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油安やインフレ加速懸念で6週ぶり反落=BRICs市況

新興国

2021/10/25 10:24

 前週(18-22日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の22日終値が前日比0.53%高の1877.99、前週比では15日終値比0.72%安となり、6週ぶりに反落した。

 週明け18日の指数は反落して始まった。米インフレ加速懸念が広がったほか、中国7-9月期GDP(国内総生産)が市場予想を下回ったことが嫌気され、海外市場が下落。ロシア市場でも売り優勢となった。

 19日は反発し、20日も値を上げ、続伸。

 19日は、ブレント原油先物が1バレル=85ドルの過去最高値を試す展開となり、買いが強まった。

 20日は、原油安で売りが先行したものの、前日下げていたルスアルや複合企業大手エンプラス・グループが値ごろ感から買い戻され、指数を押し上げた。

 21日は反落。原油や金属相場の下落や欧米市場の下落が嫌気された。

 週末22日は反発。ロシア中央銀行(中銀)の0.75ポイントの大幅利上げが市場のサプライズとなり、通貨ルーブルがドルやユーロに対し1%超上昇したことや、中国不動産大手の中国恒大集団のデフォルト(債務不履行)懸念が後退したことなどがロシア株の買い材料となった。

 今週(25-29日)のロシア市場は引き続き、デルタ株感染や世界経済の動向、対ロ制裁、ロシア国内の景気対策、原油・ガス価格、ルーブル相場、主要企業ニュースなどが焦点となる。このほか、原油価格に影響を与える26日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や27日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表は27日の9月鉱工業生産や29日の9月小売売上高と9月失業率など。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、WTI原油<1671.T>、

 ガス<1689.T>、原油<1690.T>、野村原油<1699.T>、

 iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

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