明日の日本株の読み筋=決算にらみで個別株物色強まる方向に

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株式

2021/10/26 16:45

 あす27日の東京株式市場では、米経済指標・企業決算を受けた米国株式動向が引き続き注視されるが、国内でも決算にらみで個別株物色の色彩が強まる方向にある。26日引け後に決算を発表した注目企業では、日電産<6594.T>が22年3月期第2四半期(21年4-9月)および通期の連結業績予想(IFRS基準)を、日立建機<6305.T>は22年3月期の連結業績予想(IFRS基準)をそれぞれ上方修正した。ただ、営業利益ベースでの市場コンセンサスに対しては、前者は届かず、後者はクリアしており、選別物色される可能性がある。27日引け後には、エムスリー<2413.T>、信越化<4063.T>、富士通<6702.T>、ファナック<6954.T>などが決算発表を予定しており、日を追って発表社数が増えてくるなか、決算待ちの様相にもなりやすい。

 26日の日経平均株価は大幅反発し、2万9106円(前日比505円高)引け。25日の米国株式市場で決算期待を支えに主要3指数が上昇した流れを好感し、買い優勢の展開となった。時間外取引の米株価指数先物高も支えとなり、先物買いを交えて上伸し、上げ幅は一時560円に達した。チャート上では、心理的なフシ目となる2万9000円台を回復し、目先は20日の直近戻り高値(2万9489円)が意識される。

提供:モーニングスター社

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