<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油安や資源株安で続落=BRICs市況
2021/11/1 11:05
前週(10月25-29日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の29日終値が前日比1.94%安の1843.83、前週比では22日終値比1.82%安となり、続落した。
週明け25日の指数は続伸して始まった。ブレント原油先物が1バレル=86.4ドルに上昇したことや、通貨ルーブル高が好感された。
26日は反落し、週末29日まで4営業日続落した。
26日は、足元の相場上昇による高値警戒感から利益確定売り優勢に。
27日は、原油先物価格が85ドル台に下押ししたことなどが嫌気されたほか、アルミ地金生産で世界最大手UCルスアルが7-9月期決算の大幅減収を受けて急落したことも指数の押し下げにつながった。
28日は、原油先物価格が84ドルに下落したことに加え、国営天然ガス生産・供給大手ガスプロムや石油最大手ルクオイル、石油・天然ガス大手スルグトネフチガスが急落し、指数の下げを主導した。
29日は、アジアや欧州市場の下落に加え、ロシア最大のダイヤモンド鉱山会社アルロサと食品スーパー大手マグニトが売られ、指数は一段安となった。
今週(1-5日)のロシア市場は引き続き、デルタ株感染や世界経済の動向、対ロ制裁、ロシア国内の景気対策、原油・ガス価格、ルーブル相場、主要企業ニュースの動向などが焦点となる。このほか、原油価格に影響を与える2日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や3日の米EIA週間石油在庫統計、3日のFOMC(米連邦公開市場委員会)、4日のOPEC(石油輸出国機構)プラス会合も注目される。主な国内経済指標の発表は1日の10月製造業PMI(購買担当者景気指数)や3日の10月サービス業PMIと10月CPI(消費者物価指数)など。RTS指数は1780-1950ポイントの値動きが予想される。4日は「民族統一の日」の祝日で休場。5日は公休日となるが、株式取引は通常通り行われる。
<関連銘柄>
RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、WTI原油<1671.T>、
ガス<1689.T>、原油<1690.T>、野村原油<1699.T>、
iエネルギー<2024.T>
提供:モーニングスター社
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