<米国株情報>ウーバーが急落、第3四半期は赤字拡大―中国・滴滴出行の評価損計上

株式

2021/11/5 10:43

 配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ<UBER>が4日の夜間取引で、日中終値比2.01%安の44.36ドルと急落した。同日引け後に21年12月期第3四半期(7-9月)の決算を発表。売上高は前年同期比72%増の48億4500万ドルと急増し、市場予想の45億ドル前後を上回ったものの、最終損益は24億2400万ドルの赤字(前年同期は10億8900万ドルの赤字)に拡大。希薄化後の1株当たり損益(EPS)も1.28ドルの赤字(同0.62ドルの赤字)に拡大し、市場予想の0.30ドル前後の赤字よりも悪化した。

 ウーバーが投資している中国ライドシェア(相乗り)サービス大手ディディチューシン(滴滴出行)の株式評価損20億ドルと、従業員へのストックオプションの交付費用2億8100万ドルなど一時的費用が損益を圧迫した。こうした一時的項目を除いた調整後EBITDA(利払い・税・償却前利益)は800万ドルの黒字(前年同期は6億2500万ドルの赤字)となる。

 特に、配車サービスの調整後EBITDAは前年同期比2.2倍の54億4000万ドルと好調だった。ウーバー・トリップ(時間借りハイヤー)の利用回数は同39%増の16億4100万回、当期の月平均乗客数(MAPC)は同40%増の1億900万人だった。

 第4四半期(10-12月)の業績予想は、予約ベースの売上高を250億-260億ドル、調整後EBITDAを2500万ドルの黒字-7500万ドルの黒字(前年同期は4億5400万ドルの赤字)と予想したが、調整後EBITDAは市場予想を下回った。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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