<新興国eye>前週のインド株、政府の石油パイプライン投資を好感し、3週ぶり反発=BRICs市況

新興国

2021/11/8 11:11

 前週(1-4日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の4日終値は前日比0.49%高の6万67.62、週間ベースでは10月29日終値比1.28%高となり、3週ぶりに反発した。週末5日はディワリ祭の祝日で休場だった。

 週明け1日の指数は大幅反発して始まった。政府が石油パイプライン整備に総額111兆ルピー(約170兆円)を投じる計画を発表したほか、10月日経製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を上回ったことなどが好感された。

 2日は反落し、3日も値を下げ、続落。

 2日は、海外株安となり地合いが悪化したほか、インド鉄鋼大手タタ・スチールやITサービス大手テック・マヒンドラ、複合企業大手リライアンス・インダストリーズなど主力株が下落し、指数を押し下げた。

 3日は、通信大手バーティ・エアテルやICICI銀行、住宅金融大手ハウジング・デベロップメント・ファイナンス(HDFC)が売られ、指数の下げを主導した。

 4日は反発。「ディワリ祭」の初日を祝う、毎年恒例のご祝儀的な特別取引「ムフラット・トレーディング」が行われ、買いが優勢となった。

 今週(8-12日)のインド市場は、新型コロナワクチン接種の動向や世界経済、特に米・中・欧の景気動向、米中関係、原油価格の動向、インド国内の景気動向、主要企業の四半期決算などが注目される。主な経済指標の発表は12日の10月CPI(消費者物価指数)と9月鉱工業生産など。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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