<特集>続・好決算ピックアップ(3)=TYK―小型の好業績な割安株として再評価

株式

2021/11/19 16:43

 TYK<5363.T>をマークしたい。同社は12日、22年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を245億円から255億8000万円(前期比9.7%増)に、営業利益を23億9500万円から31億8000万円(同11.3%増)に引き上げ、一転して増益となる見込み。同時に、22年3月期の期末配当予想について、従来予想の3円から4円(前期実績4円)に修正した。中間期配当4円(同2円)と合わせ年間配当は8円(同6円)となる見込み。主力である鉄鋼向け耐火物の売上増加に加え、生産性向上策も寄与する。

 株価は、業績予想の上方修正と配当増額の発表を受け、15日には直近高値となる333円を付ける場面がみられた。その後、戻り待ちの売りに押される展開となっている。ただ、同社のPERは7.8倍、PBRは0.4倍で、同社株が属するガラス土石株の平均PER12.4倍よりも大幅に割安で、同PBRは解散価値とされる1.0倍を割り込んでいる。全体相場が方向感に欠けるなか、好業績な小型割安株として再評価される動きに進むことが期待される。

提供:モーニングスター社

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