明日の日本株の読み筋=不安定な相場付きか、新変異株への警戒感は尾を引く

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株式

2021/11/29 16:31

 あす30日の東京株式市場は、不安定な相場付きか。WHO(世界保健機関)がVOC(懸念される変異株)に指定した新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン型」については不透明な部分が多く、警戒感が尾を引くとみられる。市場では、「新変異株の全容が分かるまでは2-3週間掛かりそうで、しばらくはもたつくだろう」(中堅証券)との声が聞かれた。一方、「(新変異株の行方が)分からないのが足カセになる。来週のメジャーSQをにらみつつ、先物に振らされている状況で、上にも下にも値幅が出やすい」(準大手証券)とし、値動きが荒くなる可能性も指摘されている。

 29日の日経平均株価は大幅続落し、2万8283円(前週末比467円安)引け。前週末の日本時間早朝に伝わった新変異株への警戒感が続き、売り優勢で始まった。その後、時間外取引の米株価指数先物高を支えに上げに転じる場面もあったが、買いは続かず、再び軟化した。岸田首相は午後、あす30日から全世界の外国人の新規入国を原則停止すると発表、重しとして意識された面もあり、後場終盤には下げ幅が570円を超えた。

提供:モーニングスター社

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