明日の日本株の読み筋=不安定さ残す、新変異株動向にらみ先物売買には注意

国内市況

株式

2021/12/1 16:39

 あす2日の東京株式市場は、不安定さを残す。新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン型」をめぐる動向をにらみつつ、引き続き株価指数先物の売買には注意が必要だ。新変異株については不明な点が多く、不透明感を引きずったままだ。来週10日にはメジャーSQ(特別清算指数)算出を控えるが、先物・オプションの投資家が決済価格の水準を意識し、思惑的な売買が膨らみやすいとされ、外部要因によっては振らされる可能性もある。

 1日の日経平均株価は4営業日ぶりに反発し、2万7935円(前日比113円高)引けとなった。朝方は、きのう大幅に3営業日続落していた反動で自律反発狙いの買いが入り、いったん2万8000円台を回復した。その後、先物主導で下げに転じる場面(一時220円超安)もあったが、次第に盛り返した。時間外取引での米株価指数先物高が支えとなり、上げ幅は一時280円を超えた。ただ、買いは続かず、引けにかけては上値の重い動きとなった。相場反転で目先底打ちとの指摘もあるが、一部では、「上下の動きが激しく、トレンドは決めにくい」(準大手証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ